「楽器の女王」パイプオルガン講座に行ってみた。
池袋の東京芸術劇場主催のパイプオルガン講座に行ってきました!
芸劇のパイプオルガンはすごい
芸術劇場にはルセサンス、バロック、モダンと調律の違う3種類のパイプオルガンがあり、演奏曲に適したオルガンを選びます。
(ルネサンスオルガンはミーントーン調律法、バロックオルガンは415hz、モダンオルガンはオーケストラとあうように442hz)
ルネサンス・バロックオルガンとモダンオルガンは背中合わせにならんでいて、中華料理のようにターンテーブルで入れ替わるという。
このターンテーブル入れ替わり式は世界でも芸術劇場だけ!だそうですよ。
パイプオルガンそのものがすごい
パイプオルガンっていつからあると思いますか?
私はキリスト教=中世のイメージを持っていましたが、なんと紀元前3世紀にエジプトで水力オルガン「ヒュドラウリス」として誕生したそうです。
(参考:私家版楽器辞典様該当ページ)
紀元前1世紀にローマにてふいごを用いて風力を使うオルガンになりました。一時廃れたものの、中世に教会での楽器として、また世俗でも小型のオルガンとして普及しました。20世紀に入るまで人がふいごで風を送っていましたが(シュコシュコ)、20世紀に入って送風が電力化され、作った音色も記憶できるように。
これだけの歴史があり、改良が重ねられてきたパイプオルガンはまさに「楽器の女王」ですね!
パイプオルガン製作者がすごい
講座では芸術劇場のパイプオルガンを製作した工房の方の講義もありました。
芸術劇場のパイプオルガンのパイプは約9,000本ですが、その全てが手作り。(下は地鳴りのような16hzのパイプから、上は可聴域ギリギリの16,000hz)鉛とスズをスープのように配合してマッチする音色のパイプをつくるのだとか。木は耐久性、美しさから部分ごとに菩提樹、桜、ツゲ、楢などの木を使い分けているそうですよ。(色々調べていたら、芸術劇場のオルガン制作費は3億8千万円との記事に行き当たりました)
オルガンコンサートに行こう
大型のパイプオルガンは制作費・維持費ともに超高額(なにせ楽器の女王)なので、今後どれだけの施設が維持していけるか分かりません。
今がチャンス!今のうちにどんどんパイプオルガンのコンサートに行きましょう!(ジャパネット石原)
池袋芸術劇場では毎月ランチタイムか夜に500円~1,000円のお財布にやさしいコンサートをしています。最新情報ではないようですが、オルガン探検家武田さんのWEBに無料(少額)で楽しめる一覧がのっていました。
楽器の仕組みまでは書けませんでしたが、Wikipedia先生が相変わらずすごかったのを記しておきます。