なぜか世界遺産ではないけれど、どう考えても世界の遺産であるバガン遺跡群に行ってきた

先週、ミャンマーにあるバガン遺跡群に行った。
ミャンマーは現在でも小乗仏教が中心の国なので、前回のブログにかいたスリランカ同様、遺跡が現在も信仰の場。純粋な「遺跡」ではない。どうも私は、この「歴史がありながら、現在も信仰の場である」という場所に弱いようで、今思えばヨーロッパの教会も、バリ島のヒンズー寺院も、スリランカも、バガンも、自分が気に入る場所はそういうところばっかりである。パワースポットという言葉があるけれど、いるだけで時を超えた力に包まれているように錯覚する。カンボジアのアンコールワットは見ごたえがあったが、多くはヒンズー寺院と大乗仏教の寺院なので、現役のお寺である感じは少ない(カンボジア国民の多くは小乗仏教)

バガンに行くには、ヤンゴンかマンダレーから国内線を乗り継いで行く。日本から行くと、深夜便で飛んで、翌日朝の便でバガンに行くか、昼行便で飛んで、経由地で一泊することになる。バガンでは最低でも丸2日間は観光で必要なので、最低でも旅行全体で5日間は必要。成田から直行便のあるアンコールワットにくらべればアクセスはだいぶん悪い。

2,000ほどのパゴダが点在する他に例をみない規模の遺跡群なのに、バガンは世界遺産ではない。修復の仕方が悪かった、だとか近くにゴルフ場や展望タワーを作ったことが原因と言われるが、ミャンマーの政治体制が真の要因だったように感じる(逆にほかの国で、政治的な力が働いて世界遺産に認定されたんだろうな、と思う場所もある)地震の多い地域なので、度々修復が必要になる。2016年にも大規模な地震があった。バガンを世界遺産にする、という署名が求められれば即座にサインすると思う。バガン遺跡に入場するには外国人は20ドルかかるが、この値段ももっとあげても良いように思う。

アクセスは良くないし、世界遺産ではないけれど、夏休みの旅先にいかがでしょうか。

※なんだか旅行ブログ化していますが、ぼちぼち音楽も更新する予定です。