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2014-06-14

全ては劣化コピーからはじまる。「フランス印象派の陶磁器」展感想

フランス印象派の陶磁器 -ジャポニズムの成熟- @パナソニック汐留ミュージアム

ジャポニズムに影響を受けた、「フランス印象派」の陶磁器展に行ってきました。

フランス・リモージュ磁器「アヴィランド」の代表(当時)がジャポニズムに傾倒し、印象派の画家「フェリックス・ブラックモン」中心に、ジャポニズムを取り入れた磁器を作りはじめたそうです!

はじめは冗談みたいな、「北斎漫画」のお皿から

スタートは、「北斎漫画」の模写をお皿に大胆に載せることでした。これが今みると変で、個人的には「北斎がみたらきっと激怒」「くれてもいらないな」
という代物。ご丁寧にも、どのお皿にも奇妙な北斎風の虫を載せているのが何ともダイエットが捗る感じです。

「劣化コピー」としか言えないような作品でしたが、それは今から見るとそうというだけで、「日本の図柄を取り入れた」「お皿の中央に絵柄を入れた」というだけで革新的だったそうです。

劣化コピー→融合→昇華のプロセス

時代を追って展示を進むと、次第に、「何となく和と洋を感じさせるもの」や、「言われていみるとどことなく日本風」という作品に変容していきます。(単なるジャポニズムに飽きて、でもオーダーが来て投げやりに作った作品も有り)

絵柄だけでなく、素材や釉薬も東洋のものを用いたり、画面の配置にどことなく「侘び寂び」を感じさせたりする作品も。違和感が強烈な作品から、次第にこなれた素敵な陶磁器になって行きます。

ある程度の時を経ることで、「劣化コピー→融合→昇華」と変容していく様子が見ることが出来たのが、一番印象に残りました。

画家はもちろん、スポンサー(社長)が、「こんなのジャポニズムちゃう!もうやめや!」と言わず、長い目で継続したのが良かったのでしょうね!

2014/6/22(日)までの展示です。

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